丸山ワクチンを発端とする免疫療法のかなめ
<丸山ワクチンと樹状細胞>
樹状細胞は丸山ワクチンの治療の要だそうです。
治療方として認められはしませんでしたが「寛解」
したという方は沢山います。
要となった樹状細胞とは、どういうものか?
調べてみました。
< 樹状細胞とは? >
樹状細胞は最初、ドイツの解剖学者ランゲルハンスにより1868年に皮膚(表皮)の中で変な突起を持つ細胞として発見されました。
しかしどのような作用をするのかは不明のままでした。
ラルフ・スタインマンはこのような突起を持つ細胞群が皮膚だけではなくて胸腺、それから腸の粘膜 、血中とか脾臓なんかにも入っていることを突き止め、樹状細胞として命名しそのネットワーク機構を解明したのです。
そしてこの樹状細胞の作用は糖脂質を目印にしてナチュラルキラーT細胞
〔NKT細胞〕に免疫情報(抗原提示)を伝授することを突き止めました。
ナチュラルキラーT細胞というのはNK細胞とT細胞の両方の機能を持ち合わせた
細胞で、新たに発見された細胞です。
すなわち自然免疫と獲得免疫の両方をコントロールしているといってもいいでしょう。
< 樹状細胞の形状は? >
樹状細胞は、本当に木の枝のように長い手足を持ち、外から入ってくる敵を抱え込み、ナチュラルキラー活性、 それから細胞傷害性T細胞に敵の侵入を知らせ、
「退治するように指令を出す」 と判明しております。
※ ここに糖脂質が関与しおり、丸山ワクチンが再評価されました。
実際はもう採用されておりませんが、免疫治療法としての丸山ワクチンの主成分が糖脂質のアラビノマンナンである事により、丸山ワクチンの考え方が正しかったと評価されました。
樹状細胞療法と分子標的薬治療、がうまく組み合わされ、
「賢明にしかも副作用出ない治療法」 の出現が望まれます。